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フレディ・マーキュリー、星が語るカリスマ性

伝説のロッカーの強烈なホロスコープ

話題の映画「ボヘミアン・ラプソディー」を観に行ってきました。

 

私は、特にクイーンのファンというわけではありませんが、ミュージシャンやアーティストの人物像をドキュメンタリーなどで観察するのは興味深く、よく見ます。その後でいつもローランといつも星座の当てっこをしています^^

 

で、映画を見終わった後、早速星座の当てっこが始ました・・・。伝説のロッカーフレディ・マーキュリーは何座か?

 

強烈な個性と極端な性格から、「みずがめ座、アセンダントはさそり座あたりがにおうな」とうなずいたり、「マーキュリー」というアーティスト名を自分で選んだことから、ふたご座の線もあるとローラン。なるほど。「マーキュリー」は、水星のことで、占星術ではふたご座を表している星なのです。

 

家に戻るなり検索しながら「しかし、あの極端さ、複雑さは、もしやあの組み合わせでは・・・」という考えが一瞬頭をよぎります。

 

そして結果はやはり「あの組み合わせ」だったのです・・・。

 

それは・・・「ダブルおとめ座」。

裏表のない二重の星座

西洋占星術では、星座は大きく二つあります。

一つは、生まれたときの太陽の位置で決まる「太陽星座」(下図参照 ¤)。社会における自分を表します。二つめは、時刻と場所によって決まる「アセンダント」(AS)。自己の内面を表します。

 

もちろん、この二つが同じ星座になる人がいます。この場合、外での自分と、一人の時の自分に差がない人になります。一貫しているということで、強さにもなりますが、自分の手の内を常に他人に見せているという点では、弱点にもなります。

いずれにせよ、二重にもつ星座の性格を当然強く持っているということが言えます。

 

このダブル星座生まれには、興味深い特徴が他にもありますが、脱線が長くなってしまうので、また別の機会で取り上げるとして、話をフレディに戻します。

おとめ座の極端な二面性

フレディ・マーキュリーは、二重のおとめ座。だから非常におとめ座的な傾向を持っていたのは確かです。

ここで興味深いのは、おとめ座は二面性を持つ星座だということです。しかも、その二つの性質は共に極端。

ヨーロッパでは、占星術の表現として「お利口なおとめ座、狂ったおとめ座」と、よく言うそうですが、おとめ座には2つのタイプがあります。しかも真逆の性質です。

 

「お利口なおとめ座」は、完璧主義の努力家で、仕事命の人が多い星座です。同時に、「変動」のグループに入る星座でもあります。それゆえ、一旦「変動」のモードに入ると、歯止めがきかなくなります。これが「狂ったおとめ座」のタイプになります。

 

信心深い修道女と、逆にキレて狂ってしまった修道女というイメージといえば、わかりやすいでしょうか。

 

おとめ座生まれの方、お気を悪くされたらお許しくださいね ^^ ; それだけ両極のエネルギーが強烈ということなんです。

 

どちらのタイプのおとめ座かというのは、バースチャート(出生図)を見ないとわかりませんが、人生の中で一時的に片方の側面が強く表現される場合もあります。

いずれにせよ、おとめ座生まれの人はみんな、両方のおとめ座を持っています。見えていない片方の側面は眠っているだけで、やはり存在しているのです。

 

おとめ座は、現実的で理論的、勤勉勤労として、一般的によく知られている星座です。でも、もしあなたの周りに(またはあなた自身)、そのイメージに当てはまらない、「はちゃめちゃな」おとめ座さんがいても、全く不思議ではないのです。

 

片方のタイプだけで一生を終えるわけではないので、心配する必要もあまりないのです。

 

また、話をフレディに戻します。

 

というわけで、ダブルおとめ座であった彼は、情熱家、完璧主義者、自分の才能をどこまでも信じていた芸術家でした。朝から晩まで、音楽のことを考えている、仕事が人生であり、彼の人生は音楽、スペクタクル。「お利口のおとめ座」の側面がこれまた極端に現れていると思います。

 

彼はバイセクシャルでしたが、現在のように公言できる時代ではありませんでした。ある時期にクイーンの仲間を離れて放蕩に耽ったようですが、100人以上の男性との関係を持ったすえ、最終的にはHIVに感染します。名声とお金を手に入れると、セックスもたやすく手に入れることができますが、同時に自己破壊に陥るのはよくある光景です。このような罠にスターがはまりやすいのは時代を超えて変わらないことでしょう。セクシャルマイノリティゆえの孤独に苦しみ、彼が「狂ったおとめ座」を経験していた時期だったのかもしれません。そして、そんな自分に対しての落ち込み方も相当極端なものだったと想像できます。(映画の中でもそんなシーンがありました)

 

男性に惹かれている自分を偽れなくなり、最愛の女性と別れますが、別れた後も、彼女への愛情は生涯かわりませんでした。彼のプラトニックな愛、ひたむきな態度には感動させられるものがあります。この子供のような駆け引きのない愛し方は、ダブル星座の真摯な性格をよく表していたように思います。

 

彼は、おとめ座の二つの極端なエネルギーを同時に表現していたのかもしれません。

口元から推測できる出生時刻

フレディ・マーキュリーは、1946年9月 5日 6時30分タンザニアのザンジバルで生まれました。

 

映画の中にもあるように、彼は前歯についてばかにされることが少なくなかったようですが、実はこのことから、記録にある6時30分より、もう少し早く生まれていたのではないかと推測できます。

 

添付チャートを見ていただくと、太陽マーク ¤が見えます。

このシンボルが、彼が生まれた日の太陽の位置ですが、その下にあるASがアセンダント、内面を表す星座で時刻と場所によって決まります。

 

どの星座にも言えることですが、ダブル星座の人で、ASからII (図参照)のゾーンの中に、太陽を持っている場合、おひつじ座的な性格が強くなります。ここは第1のゾーンであり、つまり、第1番目の星座である、おひつじ座の領域になるからです。その中に太陽を持つと、性格や容姿がおひつじ座的になることが多いのです。

おひつじ座は、リーダー的性格を強く持ちます。火の要素の星座で、戦闘意欲が強く、突発的です。決めると同時に、オスの羊のように頭から突進してゆきます。身体的な場所でいえば、おひつじ座は、頭部、顔、歯を表します。それゆえ、顔や口元に特徴がある人が多く、星の位置関係によっては、頭部に怪我をする可能性も高くなります。

以上のことからASの位置よりも後の第1の領域に太陽を持っている人は、おひつじ座でなくても、おひつじ座的な要素を持っている人と言えるのですが、映画のフレディ・マーキュリーを見る限り、彼もこのケースである可能性が高いと思います。おとめ座の極端な二面性とおひつじ座の目的に向けて猛進してゆく姿が、彼の星とよくマッチしていると思います。

 

6時30分という風に母子手帳に書かれている場合(特に海外の場合)は、実際の出生時刻からずれている場合がよくあります。その頃の時計が正確だったかどうかも疑わしいところですし、看護婦さんや産婆さんが、見た時間をおおよそで6時半と記録した可能性も大きいからです。この時刻よりわずか数分早く生まれていたら、彼の太陽はおひつじ座ゾーンに位置していることになります。

 

ということで、フレディ・マーキュリーの歯が特徴的なことから、こんなことが推測できたのでした。矯正などせず、ありのままに、自分の才能と声だけで勝負を続けていったのも、ダブルおとめ座の純粋さだったかもしれませんね。

 

フレディ・マーキュリーのバースチャートには他にも興味深い点が数多くあります。映画を思い出しながら、彼の星を眺め、あらためてアストロロジーは面白いなーと感心するのでした。

 

この記事に添付するクィーンの画像を探していましたが、結局ローランにデッサンしてもらいました。本人は「パ・マル」(悪くないね)と、ちょっと自慢げ。

 

最後になりましたが、映画は好感の持てるストレートな作りになっていて、感情がよく伝わる、とてもよい映画でした^^  機会があれば、ご覧になってくださいね。アストロの分析もしながら、たっぷりクィーンの音楽が聴ける、楽しい映画鑑賞になると思いますよ。

 

*追記 : この記事を書いた後に、彼の出生時刻について、他の説もあることがわかりました。6時25分が有力らしいですが、何れにせよ、太陽の位置がおひつじ座ゾーンに入っていた時刻に生まれた可能性は高いようですねー^^ もう一つの説、5時10分ということであれば、アセンダントはしし座になります。すると若干分析が変わってきます。しし座は創造性の星座、またその時刻で分析してみようっと、と思ったのでした。また別の機会でお話ししますね。