ホロスコープセラピー · 2018/10/02

EFTとは？

シンプルな自然治癒メソッド

感情解放テクニック、Emotional Freedom Techniques の省略形、EFT で知られているとは、近年アメリカで開発されたセラピーの一つです。

EFTは、東洋医学と欧米の心理セラピーを組み合わせたメソッドです。この二つを組み合わせることによって、深い感情解放が可能になり、現在の問題が解決、症状が緩和されたりします。

脳は見逃さない

私たちの反応や行動の９割以上が無意識によるものです。この無意識の領域は、過去の体験からできた信念、ものの見方や感じ方で埋め尽くされています。それゆえ、日常のほとんどの物事を私たちは無意識に判断し反応しているのです。

無意識の中には、とりわけネガティブな体験が記憶されている場合があります。幼少期の精神的ショックや不快感を伴った出来事などがそうです。人間の脳は、非常に精巧にできています。それゆえ、幸にも不幸にも不快な体験を、全て余すところなく記録してしまいます。そして数年、数十年後も大切にこれらのデータを保管し続けます。

このように癒されないまま放置されている心の傷が、ある日ある出来事をきっかけに蘇ることがあります。たとえ過去の体験とは内容が違っていても、二つの出来事に共通する要素を脳が認識した場合、脳は前回と同様に危険であると判断します。そして、ただちに身体に危険信号を送ります。身体は、「戦闘」もしくは「逃避」のために、様々な反応を起こします。発汗、動悸、血圧の上昇などがそうです。これらの反応が、コントロール不可なレベルにまで達すると、「症状」とみなされます。さらにこれが続くと「病気」となります。この過程は、ほとんどが無意識の領域で起こります。しかも、私たちは、元になる体験を覚えていないことが多く、極端な例では、「原因不明の病」と見なされることさえあります。

過去の体験が、現在の行動を決定する

人間関係などの他の分野の問題も同様です。私たちは、過去の体験によってできた「フィルター」を通して物事を判断しているために、同じような状況を無意識に避けたり、過剰に反応したりしています。同じ反応や態度を何年、何十年も繰り返しているうちに、ある特定の状況が作り出されてゆきます。例えば、人間関係で裏切られてばかりだと感じる人がいますが、実は、そういった人は、相手に裏切らせるような反応を無意識にとっている可能性が高いのです。そして、そういった傾向の原因となる、ネガティブな出来事を過去に経験した可能性が非常に高いのです。

このような隠れた心の傷を見つけて、そのために抑圧され続けている感情を解放する手助けをできるのがEFTです。現在の状況を改善する鍵にもなります。シンプルですが、非常に奥深いメソッドと言えるでしょう。

誰でもすぐできる優しいメソッド

方法は、とてもシンプルです。

小さな子供たちに教えてもすぐに楽しんでできるようになるほどです。

方法は、顔と上半身にある十数カ所のポイントを自分の指でトントンと刺激しながら、EFTセラピストの質問に答えてゆくだけです。要領がわかれば、一人ででも行えます。これらのポイントは、東洋医学では経絡、気やツボと呼ばれるエネルギーの通り道の上に位置しています。これらのポイントを針で刺激し、エネルギーの流れをよくして、症状改善を試みるのが鍼灸です。それゆえ、EFTは「針を使わない感情の鍼灸」とも呼ばれることがあります。

EFTでは、この経絡ポイントを自分の指で順番に軽くタッピングして刺激します。EFTセラピストはセッション中、自分自身のポイントをタッピングします。その通り同じことをすればいいだけなので、最初から手順を覚える必要も特にありません。経絡ポイントを刺激すると、気がめぐり出します。脳もリラックス状態に入ります。これを維持したまま、過去の体験をもう一度見直すと、脳は、ネガティブ、危険とみなしていた過去の出来事を、より中立的なものとして認識するようになります。抑圧されていた感情も、徐々に解放されてゆきます。次回、同じような状況に遭遇しても、脳は司令を出すことはもはやありません。それゆえ、私たちの現在の状況に変化や改善が見られるようになるのです。

セッション中、セラピストは、あなたが問題の本当の原因を見つけ、抑圧された感情が解放されるまでの「ナビゲーター」の役をします。質問されても言いたくないことがある場合は、無理に口にする必要はありません。